【感想・紹介】『絶対ナル孤独者《アイソレータ》1』(川原 礫)/SAO作者の3作目!

あらすじ

17歳の少年、空木ミノルは毎朝ランニングをしている。それは忘れたい過去を忘れるためだ。家に殺人犯が上がりこみ、家族を殺した記憶。そんな彼は最近異変を感じていた。あきらかに走るペースが上がっている。それは3か月前にミノルの体に起きた不可思議な現象のせいだとミノルは思う。空から飛来した謎の球体、あれはいったい何だったのだろう。ある日ランニングを終えると、後ろから女子の声がした。彼女は同じ高校で中学も同じだった箕輪朋美というらしい。だがミノルは忘れたい記憶を消す努力をしてきたため、彼女が誰か思い出せなかった。

どんな内容?

『絶対ナル孤独者』の作者である川原礫さんは、『SAO』や『アクセルワールド』と同じ作者です。この2作品がオンラインゲームに関するストーリーであるのに対し、『絶対ナル孤独者』は完全に現実世界で起きた話だけになります。似ていると感じる作品を挙げると、『寄生獣』や『呪術回戦』が挙げられます。要するに、都市部を舞台にした、異形とのバトルを描いた作品ということです。ジャンルとしては「異能バトル物」になるかと思います。主人公の内面の弱さを元にした能力などは、アクセルワールドとの類似を感じさせます。

読んでみた感想

設定やストーリー自体はそんなに新しいものではありません。しかし読んでみた感想としてはかなり面白かったです。この本が刊行されたのが2016年なのですが、作者があとがきで10年前の作品を大幅加筆修正して出版したと語っています。文章力だけでここまで面白いラノベに仕上げてくるのは、まさしくラノベ界の重鎮の成せる業ですね。それから主人公の行動の動機とか、心理描写をじっくり丁寧に描いている印象を受けました。主人公だけでなく、敵の境遇とかもすごく掘り下げてて、物語に深みを生み出していると思います。現実が舞台ということで、敵が迫りくる緊迫感の演出も上手いと感じました。

まとめ

『絶対ナル孤独者』は、プロのラノベ作家が書いた異能バトル者です。そのため「ライトノベル」という媒体そのものが好きな人にとってはすごくラノベ力を感じる作品なのでおすすめします。同作者の『SAO』や『AW』と同じ完成度を期待してしまうと微妙に感じてしまうかもしれません。それでも、川原礫さんはこういう作品も書いていたのかと楽しむのもアリだと思います。個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。現在Kindle Unlimitedでは全5巻中、5巻全てが読み放題対象です。Kindle Unlimitedに加入している方、この機会に是非読んでみてはいかがでしょうか。

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