【感想】『絶対ナル孤独者《アイソレータ》2』/科学バトルに突き抜けた巻

以前にも紹介した、『SAO』作者の川原礫さんが描く、異能バトルラノベ『絶対ナル孤独者』の第2巻の感想です。1巻では、ミノルが「サードアイ」の能力を手に入れたことで事件に巻き込まれたり、その過程で色々な登場人物と知り合っていく内容でした。特に強敵バイターとの戦闘は激しく、敵の内面の描写も深みがあって見所がありました。このページでは1巻を読み終えている人に向けて、2巻の内容をネタバレに気を付けつつ書いていきます。

第2巻の見所

第2巻では、いよいよミノルが「ルビーアイ」と戦う組織の一員として活動を始めます。1巻ではバイターとの戦いでショックを受けてしまったため、記憶を消された箕輪朋美とどう接していくかなど、今巻では人間関係の変化が見所となります。人と接することに過度に拒絶感を持ってしまうミノルが、組織の中でどう折り合いをつけていくか、また実際の活動ではタッグを組むことになった安須ユミコとの関係の変化は一番の注目どころではないかと思います。

1巻との違いなど

そしてストーリーとしては、第二の敵である発火者《イグナイター》との戦いに迫っていきます。1巻の敵であるバイターに比べると、今回の敵はちょっと戦隊ヒーローものの敵っぽい動機だなと感じました。それでもこれはこれで楽しめたのは、今回は完全に科学バトルに振り切っていたからだと思います。敵の酸素への異常なこだわりやそれに準ずる能力、それから教授による前回の敵の能力の分析など、科学的な知見から描かれる内容が多いと感じました。

まとめ

『絶対ナル孤独者《アイソレータ》』の第2巻は、いよいよ主人公ミノルが敵勢力であるルビーアイと本格的に戦うことになる巻です。第1巻より人間関係の進展が多いため、1巻でハマった人はより楽しめるのではないかと思います。またストーリーの方もぬかりなく、今回も都心を移動しながら任務を遂行していき、サードアイの能力を使ったバトルも進化していきます。2巻ではまだ箕輪朋美との関係が回復してないので、その辺も次巻以降どうなるのか。また敵勢力の目的、宇宙から飛来したと思われるサードアイの正体なども今度明かされるのかどうか楽しみです。

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