【感想】『キミとは致命的なズレがある』(赤月カケル)/序盤から絶望の人間心理ホラー

どんな本?

『キミとは致命的なズレがある』は、第5回小学館ライトノベル大賞優秀賞に選ばれたライトノベルです。主人公は海里克也という高校生男子。最近急に記憶喪失になることがあり、保健室で目覚める。その時いつもある記憶が蘇る。誰かの首をしめる映像、いったいこれは誰のいつの記憶だろう……? 高校の友達と学校生活を送りながら徐々に真実を知っていき、最悪の展開を想像して冷や冷やしながら読み進める、グロ・ホラー・ミステリー込みの猟奇サスペンス。ミステリー要素も結構強いので、私はこの記事で全力でネタバレを回避しなくてはいけません。

学園モノ?

表紙の女の子の絵で気になった方も多いと思います。学校を舞台にした話という意味では学園モノです。ちょっぴりラブコメ要素もあるので学園ラブコメとも言えます。じゃあ明るいラノベなのかと言われると暗いですし、鬱ラノベなのかと言われると全然明るい雰囲気です。表紙のキャラクター「山美鳥」が語尾に特徴がある明るい性格なので、小説全体の雰囲気が暗くなりすぎないようになってるのがいいバランスです。

読み終わった感想

ライトノベルの中でも結構面白い作品に入ると思いました。プロローグとかの構成も良かったし、読んでいて続きが気になって時間を忘れてページをめくってしまうほどの、奇妙な描写やミスリードの上手さを感じました。シンプルに娯楽小説として面白いです。こういう事件を扱うテーマのライトノベルって、雰囲気的にも文体とかもライトノベルの枠を超えてしまう事が多いんですが、『キミとは致命的なズレがある』に関しては、ちゃんとライトノベルっぽさを残しているのが、私の受けた印象です。アニメを見ているような感覚で読めちゃいます。

どんな人におすすめ?

ライトノベルは読みたいけどありきたりなストーリーじゃつまらない! かと言って難しい小説は苦手という方におすすめです。特に『僕らはどこにも開かない』や『ただ、それだけでよかったんです』にハマった人は絶対ハマると思います。この2作品は当ブログでも紹介しているので、合わせて読んでみてください。

本書のAmazonリンクはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です