【感想】『氷の国のアマリリス』(松山剛)

また面白い本を見つけました。

『氷の国のアマリリス』は1巻で完結するライトノベルです。

ジャンルはSFになると思います。

表紙の可愛いイラストからは想像出来ないような深刻な内容だったので、読破するには少し覚悟がいるかもしれません。

読み始めはあまりワクワクするような展開は期待出来ませんでした。最初は小説の世界観がまだよくわかっていないので、無理もありません。全体の2割くらい読み終わった辺りから面白くなっていきます。

世界は氷河期に見舞われ、生き残るために人類はコールドスリープ状態になり、そのメンテナンスを任されたロボット達が地下の氷の世界で村を形成しており、そこから物語がスタートします。

村である以上色々なロボットが生活していますので、それぞれの人物を描き分けなければならないのですが、これが作者は上手いと感じました。キャラとしてだけでなく、村人達の集団心理の描写も納得出来る形で、色々な場面で感情移入させてくれました。

ストーリー全体としても、前半で村の様子や気になる情報を描き、後半は急展開に持っていくという構成が綺麗です。

作者はあとがきで、アマリリスという名前は昔読んだ絵本の妖精から取ったと書いています。それを聞くと、この小説の世界観は思い返すと絵本のようだったと気づきました。

この絵本の世界のようなSF作品を読んでみてください。読み終わればきっと映画を見終わったような満足感に浸れるはずです。

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